http://www.la-croix.com/Monde/Asie-Oceanie/Defendre-les-victimes-d-abus-sexuels-au-Japon-2016-07-12-1200775304M
以下訳:
普段はどちらかというとおしゃべりで明るい望月晶子氏だが、扱う性犯罪被害者について話し出すと急に真剣な弁護士の眼差しになりその口ぶりは熱を帯びる。
日本のレイプクライシスセンターの草分けの一つであるTSUBOMIの代表である望月氏は、そもそも性犯罪被害者支援をするために弁護士になったわけではなかった。ある有名な商社で働いていた彼女は、「人の役にたつ仕事をする」ため弁護士になり、そこで犯罪被害者支援の委員会の扉を叩く。彼女が日本の性犯罪被害者の状況を知るのはこの委員会においてである。
「警察や病院、弁護士といった各機関の間の連携がないので、被害者は自分で全てを回らなければいけません。PTSDで自宅から出られない、という人がいるのにも関わらずです」と彼女は話す。不十分な教育やレイプクライシスセンターが発達していないせいで、被害者はどこで何をし、誰に相談すればいいのかわからないこともあるという。
2012年、「誰かが彼ら彼女らの受け皿にならなければ」という思いから、苦難を乗り越えて花を咲かせるという願いを込めてNPO、TSUBOMIを設立した。以来相談件数は1500件を超える。
教育や行政の分野の改善など、課題は山積みだが、国からの支援がないなどNPO運営は容易とは言えない。それでも続けられるのは、「もっと被害者に理解のある社会を作らなければいけない」との思いがあるからだ。現在TSUBOMIは弁護士や心理療法士、被害者など15人ほどのメンバーを抱え、メールや電話で被害者の相談に乗っている。