【TSUBOMI研修レポート】子どもの性被害について

【TSUBOMI研修レポート】子どもの性被害について

TSUBOMIは相談員のスキルアップのために研修を実施しています。この記事では「子どもの性被害」についての研修の様子をレポートします。

研修の目的は?

TSUBOMIの研修は、相談員が、よりよい相談業務・支援を提供できるよう、支援の基本から、多様化する性暴力についての最新情報まで幅広く学んでいます。

今回の研修テーマは「子どもの性被害」

014年度、TSUBOMIが受けた電話・メール相談の中で、被害にあった年齢が19歳以下のケースは100件超ありました。割合にすると全体の20%〜30%を占めます。これを踏まえ、TSUBOMIでは、改めて子どもの被害について学ぶことにしました。また、子どもの相談を受けるにあたっては、最近学校でどのような性教育が行われているかを知ることも重要です。

そこで今回は、特定非営利活動法人子ども虐待ネグレクト防止ネットワーク理事長で内科医の山田不二子先生と、横浜市立桂台中学校教員の坂本由紀江先生を講師にお招きし研修を実施しました。

子どもの声に耳をすませて

研修の前半は、山田不二子先生から、「子どもの声に耳をすませて~子どもの性虐待に対してあなたができること」という題で、問題点や対応方法についてご講義いただきました。

また、子ども虐待ネグレクト防止ネットワークで行われてている司法面接の手法など、支援に重要なことをたくさん教えていただきました。

学校における健康教育の実際

後半は横浜市立桂台中学校教員の坂本由紀江先生に、最近の中学校での性教育の具体的内容についてお話いただきました。中学校での性の授業や指導は「保健体育」「道徳・学級活動」「総合的な活動」などでなされていますが、十分な時間がの確保が難しいといった伝えきれているか、課題もおありのようでした。

中学校の教科書を見せていただき、実際の授業内容や生徒さんの反応などもお話いただきました。学校教育の中では、正確な知識を伝えるのと同時に、様々な情報をどう処理するかというリテラシーを身につけてもらうことも重視しているそうです。

お話の後には、多くの質問が出てTSUBOMIが子どもに向けて情報発信をするには何が大事かといった意見交換がなされ2時間の研修は終了しました。

山田先生・坂本先生、本当にありがとうございました!

後日談になりますが、山田先生・坂本先生から伺ったお話は早速、翌週からの相談で役に立っています。これからもTSUBOMIでは、よりよい相談、支援を行うことができるよう、研修を重ねてまいります。引き続きのサポートよろしくお願いいたします。