被害にあわれた男性の方

男性・男の子も、性暴力にあうことがあります。
しかし、男性というだけで、信じてもらえず話を聞いてもらえなかったり、
被害ととらえてもらえなかったり、中傷を浴びせられているかもしれません。
私たちは、男性だからといって、あなたを差別しません。
辛いときや聞いてほしいことがあるときは、ご相談下さい。

また、家族や友人の男性が被害にあわれたときは、
その訴えを信じ、不安や悩みを理解して下さい。

被害にあったら

身体に傷がある場合
外科、肛門科、泌尿器科を受診しましょう。
エイズや性感染症の恐れがある場合は、性病科や保健所に行くのもよいです。

性感染症等について⇒「身体的ケア」

精神科・心療内科・カウンセリング
相談したい・交流会に参加したい場合
数は少ないですが、地域によっては、男性相談窓口や自助グループがあります。
つぼみでは被害にあわれた男性の方のご相談をお受けしています。

Q&A

「男性が性的な被害にあうはずがない」と理解してもらえません。
男性も被害にあいます。子どもに限らず、大人も被害にあいます。
性行為を強要される、服を脱がされる、性的なことでからかわれる等、様々な態様があります。
「逃げられたはずだ」「被害にあったのは、自分が弱いからだ」と後悔したり自分を責めて辛いです。
突然襲われたり、脅されたりしたときに逃げられないのは、女性でも男性でも同じです。
また、性暴力にあったのは、あなたの体格・体力・言動等のせいではありません。あなたは何も悪くないのです。性暴力の責任はすべて加害者にあります。自分を責めないでください。
「被害にあったとき、性的に反応してしまったので、自分も同罪のように感じます。」
性暴力にあった時、その行為を嫌だと思っていても、身体が生理的反応を起こすことがあります。しかしそれは、あなたが相手の性的な行為に同意したということではありません。
あなたが「嫌だ」と思ったその気持ちが一番大切であり、そうであれば、相手がしたことは許されるものではないのです。
「男性だから大丈夫」「女性よりも被害の後遺症が軽い」等と言われる、「男性だから、誰かに相談してはいけない」と思ってしまう。
性暴力による後遺症は人それぞれです。女性だから後遺症が重く、男性だから軽いということはありません。
しかし、「男性だから平気」「大したことない」と周りから思われやすく、そのような周囲の無理解により、さらに心が傷つけられることがあります。
周囲に相談できないとき、私たちにご相談ください。
「同性から性暴力にあったってことは同性愛者なんだろ」と言われます。
それは間違った認識です。
「同性愛」は人を愛する行為であり、「同性からの加害」は、人を傷つける暴力です。

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