身体にケガや痛みはありませんか?
安心できる場所にいますか?
今、どうしたらいいのか、自分に何ができるのかと、
様々な思いを抱えていらっしゃると思います。
被害にあわれてすぐの今、あなたにできることはたくさんあります。
私たちは、身体的ケア・精神的ケアに関するご説明やご相談、
病院のご紹介や付添支援をしています。
(お近くにご紹介先がない場合もありますので、ご了承下さい)
身体的ケア
身体にケガがある場合は、病院で手当てをしてもらうことができます。
また、身体にケガやキズがない場合でも、あなたが気づかないうちに身体に影響を及ぼしている場合や、今後影響が出てくる可能性があります。
性感染症や妊娠が心配な場合は、医療機関を受診することをおすすめします。(被害直後に検査ができないものもあります。)
精神的ケア
被害直後には、以下のような様々な精神的不調が生じることがあります。
恐怖感、 屈辱感、 羞恥心、 自責感、 無力感、 情緒不安定
不眠、 過呼吸発作、 手足の震え、 食欲異常など
このような精神的不調はでていませんか?
誰にも相談できないとひとりで悩みを抱えていませんか?
精神科・心療内科やカウンセリングを受診することもひとつの選択肢です。
警察への通報
加害者の逮捕・処罰の最初の入り口は警察です。警察に届けるかどうかはあなたの自由ですが、加害者の刑事的処罰を求めるためには、被害届を警察署に出す必要があります。また、性犯罪の中には、強姦や強制わいせつなど、被害者からの告訴がなければ加害者を処罰できない「親告罪」というものがあります。
警察では、あなたの個人情報や被害にあった際の状況などを話すことになります。警察とのやりとりが不安な場合は、被害届・告訴状の作成や警察署への同行などを弁護士に依頼することができます。
Q&A
- 私に起きたことは何?
- あなたが望まないすべての性的な行為は性暴力です。そして、性暴力は重大な犯罪です。
- 誰に話したらいいのか分からない。身内には知られたくない。
- 家族や知人に被害のことを知られたくない場合には、私たちにご相談ください。私たちは、身体的ケア、精神的ケアに関するご相談のほか、法律関係、医療関係等の専門家と連携し、ご紹介しています。
- 私が悪いから、相談してはいけないのでは?
- どうしてこんなことが自分に起こったのかと考え、自分を責めてしまうかもしれません。しかし、性暴力は、どのような状況でも、誰にでも起こりうるもので、その責任は加害者にあります。悪いのは、あなたの言動などではなく、あなたに望まない性的行為を強いた相手です。
身近な人に相談しにくい場合は、私たちがあなたのご相談を伺います。
- 妊娠しているかも…。性病も心配で…。
- 妊娠や性感染症の心配がある場合には、医療機関で検査を受けることをおすすめします。
病院では、緊急避妊薬の処方、妊娠の場合の諸処置、性感染症の場合の内服薬などによる治療を受けられます。いずれの場合も、できるだけ早期の検査があなたの身体を守ることになります。ただし、被害直後には検査ができないものもありますので、事前に確認してください。
- 相手は知っている人だから、恥ずかしくて相談できない。
- 性暴力の加害者の多くは知人や家族など顔見知りの人で、相手はあなたとの力関係や環境を利用して性暴力を行います。相手が誰であっても、あなたが望まない性的な行為を強いることは許されません。
家族、恋人、仕事上の知人、友人など、知っている相手からの被害は、「まさかあの人が…」と精神的ショックも大きいでしょう。また、知っている相手だからこそ、誰に相談したらよいのか悩まれると思います。
身近な人に相談しにくい場合は、私たちがあなたのご相談を伺います。
- 相手が分からないけど、相談できますか。
- もちろんです。
相手が分からなくても、あなたが犯人を逮捕・処罰してもらいたい場合には、警察署に被害届(「親告罪」の場合は告訴も必要)を出して、警察による捜査が始められる場合もあります。
- 身体にケガはないから、私ががまんしていればいいんですよね?
- あなたががまんする必要はありません。
被害による精神的不調がある場合は、ひとりでがまんせず、身近な人や私たちにご相談ください。精神科や心療内科を受診するのもよいでしょう。また、相手に責任をとらせたい場合、主に「刑事告訴」と「民事訴訟」の2つの方法があります。
「刑事告訴」は、あなたが相手を逮捕・処罰してもらいたい場合に、加害者の社会的制裁を国に対して求めるものです。
「民事訴訟」は、慰謝料の支払いなどを相手に対して直接的に求めるものです。