家族が性暴力を受けたけど、どうしたらいいの?
友人から相談を受けたけど、何て言えばいいの?
どこに連絡をしたらいいんだろう・・・。
被害にあわれた方から話を聞いたけど、
どう対応したらいいのか分からない、という方。
何ができるのか、相談先や連絡先が分からない、という方。
被害にあわれた方がこれ以上辛い思いをしないために、
話を聞いたり相談を受けたあなたが悩み続けないために
被害にあわれた方のためだけでなく、
あなた自身がどうしていいか分からないといった悩みも、
私たちにご相談下さい。
被害にあわれた方との接し方
被害にあわれた方は、傷つき、また、混乱をしています。
被害にあわれた方をさらに傷つけないために、
話をするときは、次のことに気をつけて下さい。
話を否定したり、疑ったりしないで下さい。
被害にあった方は、ショックのため、記憶が途切れ途切れになっていることもあります。
また、「話しても分かってもらえないかも・・・」と思ったり、心配させないようにと、全てを話さないこともあります。
曖昧な説明や、つじつまが合わないことを言っても、疑わないで下さい。
まず、話を聞いて、受け止めることが大事です。
決して被害者を責めず、「なぜ?」「どうして?」など、問い詰めるような言い方をしないで下さい。
- 「どうしてついて行ったの?」
- 「どうして逃げなかったの?」
- 「どうして大声を出さなかったの?」
- 「危ないことぐらい分かるでしょ」
- 「自分で判断しなさい」
- 「こうすれば良かったのに・・・」
- 「私だったらこうしたのに」
- 「あなたにも悪い所があったんじゃないの?」
- 「だから言ったでしょ」
被害にあったとき、冷静な判断・対応は不可能です。
性暴力は加害者の責任です。決して、被害にあわれた方を責めず、被害者が責められていると感じないよう、話し方には十分気を付けて下さい。
被害を軽く見たり、今の状況(気持ち)を否定するようなことを言わないで下さい。
- 「他にも同じような人はいるし、あなただけじゃないんだから・・・」
- 「これくらいで済んで良かった」
- 「命が助かって良かった」
- 「~よりまし」
- 「もっと酷いことされた人もいる」
その方の被害は、人と比べたり、もっと酷いことがあるといって軽減するものではありません。
安易な同調、励ましはしないで下さい。
- 「気持ちは良く分かる」
- 「大丈夫良くなるよ」
気遣って言われた言葉でも「被害にあってない人に、自分の気持ちを理解できるわけがない」
と思い、かえって被害者の孤立感を深めさせてしまいます。。
急がせないで下さい。
- 「早く忘れなさい」
- 「頑張って早く元気になって」
急がせることは、かえって被害にあわれた方を追い込んでしまいます。
また、被害後、被害者は日常生活を送ることすら必死で、精一杯がんばっています。
「がんばって」という声掛けは、被害者に、「自分のがんばりを理解されていない」という思いを抱かせかねません。
何ができるのか、相談先や連絡先が分からないという方
被害にあわれた方が、被害を受けた直後か被害を受けてから時間が経っているか、といった状況や、被害にあわれた方の年齢や性別などにより、今すべきこと、今できることが違ってきます。
その方の状況に応じた対応をして頂くことが大切ですが、まずは私たちにご相談下さい。
Q&A
- 交際相手や配偶者から過去の被害経験を告白されたけど、どうしたらいいかのか分からない。
- まず、相手の方の話を聞いて受け止め、今のその方をありのまま受け入れて下さい。
また、被害を話し、告白するのにはとても勇気がいります。その方が話したこと以上に、質問をしたり、問い詰めたりしないで下さい。
- 子どもが被害にあったけど、どう接していいのか分からない。
- 子どもなりに、恥ずかしさや、親に心配をかけたくないという思いがあり、また、その心も目に見えないだけで、とても傷ついています。子どもの目線で考え、過度な対応をせず、子どもが嫌がることを無理にさせないで下さい。
- 友達の様子がおかしくて、性暴力にあったと噂されているけど、本人に聞いてもいいの?
- 被害にあわれた方は、傷つき、色々な思いを抱えています。
被害にあわれた方が、知られたくないと思っていたら、質問をすることで、追い詰めてしまうかもしれません。
「最近元気ないけど、大丈夫?」という程度にとどめ、その方が自分から話をしない限り、あなたから、性暴力にあったか、等と具体的に聞かないで下さい。